トレーニングおよび学習
腹式呼吸による発声を主体としたトレーニングで、身体を活性化させストレスの解消をはかり、自然治癒力を高めます。老化の防止に役立つのはもちろん、明るく積極的な行動のもとになります。
腹式呼吸のすすめ
スコーレ協会の心身開発トレーニングは、自分の生体エネルギーを高めるための訓練ですが、腹式呼吸による発声を基本にしています。
腹式呼吸が心身に与える作用
「腹式呼吸を繰り返すことで、ある程度心身の疲労を癒すこともできます。私は、月のうち半分くらいを出張に当てる生活で、それがもう20年以上続いていますが、健康維持のためいろいろな配慮をしています。一つは、本当に疲れたと感じたら、『腹式呼吸』を繰り返すのです。腹式呼吸の吐く息によって、疲れが身体の外に排出されるイメージで呼吸を繰り返します。それだけで、身体の疲れがかなり取れるのです」
「気持ちの緊張をほぐすのに、深呼吸をすると効果があることを大抵の人は知っています。このことからも、呼吸は心と身体をつなぐ役割を持っていることが分かります。腹が立った時、言葉が出ません。これは、感情が激しく高まることで、息が上がってしまうからです(息という字は「自らの心」と書く)。こんな時、腹式呼吸を心がけると、深い呼吸を取り戻し、ものが言えるようになります。ですから、穏やかな心の状態をつくるためには、深い腹式呼吸を会得すればいいのです」
(永池榮吉著『かく生きてこそ』から抜粋)