公益社団法人 スコーレ家庭教育振興協会 生き方の知恵と技術を磨く生涯学習の広場です

生活アドバイスの画像

不登校やいじめ、家庭内暴力など、子供の問題行動から嫁姑の問題、夫婦のありかたなど、日常生活における問題やトラブルに関するさまざまな生活指導が受けられます。

Q 悩みを抱える長女への接し方は?

私たち夫婦には、高校1年の長女と小学6年の二女がいます。
ある日、長女が学校から帰ってくるなり、「もう学校には行かない!」と泣きながら言いました。私は突然のことでびっくりしましたが、長女が落ち着くのを待って話を聞きました。
「登校して教室に入り、席に着くと、もう机から顔が上げられない」「先生に名前を呼ばれて返事はするけれど、顔が赤くほてって頭を上げられない」「先生や他の生徒が自分をどう思っているのか、不安と怖さで胸が苦しい」などと言って泣くのです。以前から一人でずっと悩んでいたのでした。
親から見ても娘は成績がよく、背も高くスラーッとして、顔も可愛いと思います。私はいろいろと褒めようとしたのですが、「お母さんには私の気持ちなんて分からないのよ!」と言われてしまいました。
長女が3歳の時に夫の浮気が発覚しました。口論の絶えない一時期はありましたが、それ以外は平穏な家庭環境で育ててきました。
親として、子供にどう接してやればよいでしょうか?

A 感情を受け止め、長所を褒める

お嬢さんから突然悩みを打ち明けられて、さぞ驚かれたことでしょう。また、苦しい胸のうちを誰にも話せずに、一人で苦しんでいたお嬢さんを思いやると、胸が痛みます。思い切ってあなたに打ち明けたことによって、少し楽になられたのではないでしょうか?
ご夫婦には過去に離婚の危機があったのですね。家庭の中は言い争いや冷たい空気が漂い、お嬢さんは寂しく、悲しく、時に恐れを抱きながら小さな胸はつぶれそうになっていたことでしょう。今は元の夫婦生活を取り戻され、幸せに暮らしておられるのですね。
本来、幼い子は、母親からスキンシップや、やさしい笑顔、愛を育む言葉を与えられることで、生きるエネルギーを充電することができるのです。それによって、親子の信頼関係がつくられ、安定した情緒と自立心の旺盛な強い子に成長するのです。
しかし、幼い時に受けたマイナスの体験は、潜在意識にインプットされます。自己を否定し、自分に自信が持てず、他人との協調がうまくできないのです。
普段のお嬢さんは、明るく、勉強もクラブ活動も頑張る真面目で素直な性格とのこと。今は彼女の思いや感情にしっかりと共感し、受け止めてあげてください。
次に、お嬢さんの美点や長所を容姿(容貌)・性格・能力の3つの視点から毎日3つずつ考えて、一週間続けて書いてください。これは、と思うものを会話の中でさりげなく言って伝えるのです。さらに、どのようなことでもよいので、小さな成功体験を積ませて評価し、褒めてあげることで、失った自信が育ってきます。
身に起きたことすべて学びととらえて、自分を成長させていけば、お嬢さんとの信頼関係を取り戻すことができます。

Q 浪費家の夫に気持ちが冷めた

私は38歳の主婦です。40歳でサラリーマンの夫、15歳と12歳の娘の4人家族です。
夫の優しく、さっぱりした性格が好きで結婚しましたが、2人の子供が成長し、手がかからなくなった頃から夫の浪費癖がひどくなってきました。夫は家族に関心がなく、まったく自己中心的で、休日は行き先も言わず一人で出かけてしまいます。そして通信販売などで健康器具やラジコン、サプリメントなど使いもしないものを買い込み、自分の部屋にためこむのです。私が掃除がてら不要なものを処分しようとすると、ひどく怒ります。
生活費はぎりぎり使う分を渡してくれますが、自分はカードで好きなものを次々と買い、ボーナスはその穴埋めに使うようで、私にはボーナスの額を教えてくれません。
そんな夫に気持ちも冷めてしまい、娘たちに愚痴をこぼすことも多くなりました。娘たちも父親をあてにしたり、頼ったりしていません。これで家族といえるのだろうかと悩むのですが、離婚する勇気もありません。
どのように日々過ごしたらよいでしょうか?

A 原点に戻って、立て直す努力を

あなたにとって、ご主人の使わないものが部屋を占領しているのは我慢ならないことでしょう。お子さんたちも小さい頃のように父親の後を追わなくなり、ご主人も一抹の寂しさを感じておられるのではないでしょうか。
母親は子供たちにどう父親の存在を伝えていくかが大切です。家庭を顧みない父親を、子供たちは母親を通して冷めた目で見ているのではないでしょうか。ご主人も“頼りにされない自分”を痛いほど感じているに違いありません。
家庭は活力再生の場といわれ、一日の心と体の疲れを癒す港です。ご主人にとって、その癒しの場が家庭にないとしたら、どこに求めたらよいのでしょうか? 人によってはギャンブルやお酒、異性関係などそれぞれです。
ご主人は物を買って身のまわりに置くことで、無意識のうちに心寂しさを満たそうとしていると思われます。それをあなたが無断で処分しようとすると怒るのです。
しかし、あなたは離婚する勇気はなく、「これで家族といえるのか?」と疑問を持っておられます。今一度、原点に戻って立て直すための努力をしてみましょう。
家族から無関心でいられるのは寂しいことです。浪費をするといっても、働いてくれていることに感謝し、朝の挨拶や出勤時の見送り、食事への心配り、労いの言葉など、勇気を持って実践してみてください。初めは照れくさかったり、ご主人からよい反応がないかもしれませんが、あきらめずに続けましょう。
そして、どんなことがあってもお子さんたちに父親の悪口を言わないことです。お父さんを大切にするお母さんの姿を見て、少しずつお子さんたちの気持ちも変ってくるでしょう。
幸せに暮らすため、家族の絆を取り戻すための一歩を踏み出し、自身を高める時です。

Q 要領の悪い長男をつい叱ってしまう

小学3年生の兄は動作が鈍く、要領のよい小1の弟と喧嘩をすると、つい兄を叱ってしまいます。最近、弟が兄を馬鹿にし、困っています。

A 2つの視点で自身を振り返る

一番エネルギーがある年頃の男の子をお二人育てられ、毎日がさぞにぎやかだろうと思われます。
2つの視点でご自分を振り返ってみましょう。1つ目は、兄が兄としての自覚や責任を持てるような対応を親がしているかどうかです。
たとえば、あなたが外出する時、兄に弟の面倒を見てくれるよう頼み、帰宅した時に特別なことがなければ、「お兄ちゃんのお蔭で助かるわ。ありがとう」と、お礼を言うのです。
また、喧嘩の原因が弟にあっても、いつものパターンで兄ばかりを叱っていませんか? もし、弟に原因があれば、弟を叱ることです。
2つ目は、夫婦仲です。子供は上下関係のパターンを、両親の姿を見て自然に身につけていくのです。あなたはご主人に対してどのような物の言い方やマナーで接しておられますか?
お母さんの愛情がお子さんたちにしっかりと伝わった程度、兄は弟に優しくなるでしょうし、弟も兄を慕うようになり、仲のよい素敵な兄弟として成長されることと思います。

Q 夫との不仲が子供に悪影響?

私は37歳の主婦です。サラリーマンの夫と、小学6年の息子と3人暮らしです。
夫とは出身地が違うため、習慣や文化の違いがいまだに受け入れられず、悩んでいます。
結婚当初はお互い歩み寄ろうと努力していましたが、最近は料理の味つけや掃除の仕方などの細かい指摘に「口うるさい人」としか思えず、つい口げんかに発展します。
そして、何かにつけ「母はこうだった、ああだった」と言うので、「そんなにお母さんがいいなら結婚しなければよかったのに」とまで思ってしまいます。
子供が小さい時はこのような夫婦関係でも気にならなかったのですが、最近になって息子の行動が変わってきたので心配です。食事以外は部屋に閉じこもり、顔を合わせても目をそらすようになりました。
私たち夫婦の関係が、息子をそのようにさせていると感じながらも、どうしたら良いのかわかりません。
アドバイスをよろしくお願いいたします。

A 一日一品、ご主人の好物を

結婚とは、違う環境で育った2人が生活を共にするということで、摩擦が起こるのは当然ですよね。まして、2人の出身地が違う都道府県であったりすると、生活習慣の違いは歴然とあります。悪気がないとしても、注意されたりすると悲しい気持ちになりますよね。
ご主人もきっと、お袋の味が忘れられなかったり、家事の仕方が目について、つい、自分のお母さんとあなたを重ねて比べてしまい、余計なことまで口に出してしまうのでしょう。
一度に多くのことを変えるのは難しいですから、まず、食事について改善していってはいかがでしょうか。
ご主人のお母さんがご健在なら、ご主人の好物やその地方の郷土料理を教えていただき、作ってみてください。そしてできることなら、ご主人の好物を毎食一品、食卓に出してください。相手の喜ぶことを、一日一回でも行なうことで、少しずつ夫婦の絆も強まっていくでしょう。
多感な年頃の息子さんは、お父さんを大事にし、仲良くしようとするお母さんの努力を敏感に感じるはずです。お父さんとお母さんが仲良く会話をしていたら、自分もその輪の中に入りたいと思うでしょう。団欒の場で心地よく過ごせるようになると、必要以上に自分の部屋で過ごすことはなくなります。
ご主人には「おはようございます」や「ありがとうございます」などの挨拶や感謝の言葉を常に心がけ、毎日少しずつの努力を積み重ねることにより、あなたのエネルギーにもなっていきます。
最初はあえて意識して行ない、それを習慣にまで高めて、少しずつあなたの家庭の文化を作り上げていった時、心が安定して、ご主人や息子さんの良いところがたくさん見えてくるはずです。

 

Q 母の看病を弟嫁に非難されて

3人の子供たちも成長して、60代の夫婦2人暮らしです。
実家の母の看病のことでご相談します。母は現在、共働きをしている弟夫婦と同居しています。自宅で療養していますが、2年近く寝たきりの状態です。弟には大学生の子供が2人いて、夫婦で働いても追いつかない経済状態だと常に言っております。
そういう事情ならば、幸い近所に住んでおりますから、母の介護は私がするしかないと思い、毎日実家に通って看病してきました。
朝、弟夫婦が出勤した後、母に夕飯を食べさせるまでを自分の役割としました。ことに、弟嫁の留守中は、実家の冷蔵庫を使用しないなど、細かい心遣いをしてきたつもりです。私の帰宅後は、弟が中心となって大学生の子供たちの手を借り看病しています。
しかし、今年の新年に身内が集まった席で、弟嫁が思いもよらぬことを言いました。
姑を看病してもらう感謝の言葉どころか、「毎日毎日、朝から晩までお義姉さんが家に来て、気持ちが休まらない」と言い放ったのです。それ以来、親戚中の関係がギクシャクしてしまい、そのショックで私は2ヵ月以上も立ち直ることができませんでした。
夫に苦しい胸の内を訴えても、苦々しい顔をするだけで返事は返ってきません。この先、どのように弟嫁と付き合っていったらよいのでしょうか?

A 自分より相手の思いを優先する

すべての生命には根があります。人間は年老いた親を養うという文化を持つと言われますが、よくお母さまの介護を毎日、2年近く続けられましたね。ご苦労様です。
にもかかわらず、共稼ぎの弟嫁さんから思わぬ言葉を浴びせられ、2ヵ月以上立ち直ることができなかったあなたの心情は、察するに余りあるものがあります。
しかし、常に物事には二面性があります。どんなにあなたが弟家族のために良かれと思ってされたことも、弟嫁さんにとってはどうだったのでしょうか? 実家への日参は弟嫁さんにとって、プライベートな家庭の状況をすべて見られ、心理的に喜べなかったのではないでしょうか?
きっと心の中では、あなたに感謝し、失言を申し訳ないとの負い目を感じておられることと思います。
あなたのご主人は、身内の皆さんのそれぞれの立場を考慮されて、何も言えないのではないでしょうか? もつれた糸を解きほぐすには、まず心を冷静にして、しっかりと解決の糸口を見つけ出すことです。
その一例として、弟嫁さんにお会いした時、仕事をしながらもお母さんの介護をしてくれていることに感謝し、自分にも行き過ぎた点があったことを素直に詫びてはいかがでしょうか?
あなたの思いを優先するのではなく、相手の心と立場を思いやり、弟嫁さんと今まで以上によい関係に修復することが大切です。