生活苦と姑との同居に悩む
長女が落ち着きがなく反抗的
【お悩み】:長女三歳、二女十ヵ月の二人の子供の母親です。夫は公務員ですが、時々軽いうつ状態になります。それでも仕事は休むことなく、なんとか働いてくれています。
長女のことでご相談させていただきます。二歳の頃より言葉の遅れを感じていました。
思い返してみますと、下の子に手がかかることもあり、長女とのかかわりはどうしても後回しになっていたこともありました。
長女は最近、ちょっとしたことでも「イヤ」を連発し、全身で拒否します。物を投げたり、人を叩いたりするようになりました。
同年代のお友だちが集まって何かしようという時も、自分の好きなこと以外は興味を示さず、一人で走り回ったり勝手なことばかりします。
落ち着きがなく、じっとしていることが苦手なようで、協調性のなさが目につきます。言葉も「イヤ」以外はほとんどしゃべれません。
一度専門医を訪ねてみようかと悩んでいます。夫は体調が悪く、相談できません。どのように長女をしつけたらよいのでしょうか。
(広島県賀茂郡 E子)
まず、夫への感謝を
【アドバイス】:二人の幼いお子さんを連れ、健康状態の心配されるご主人と一緒の生活で、毎日晴れやかな心になれないのは致し方ないことかもしれません。
あなたのお気持ちはよくわかります。さぞ大変な思いをしていらっしゃることでしょう。
しかし、体調のすぐれない中も仕事を休まず働いてくださるご主人には、本当に感謝ですね。
きっとお休みしたい日も、時には投げ出したいこともあるかもしれません。それでもあえて家族のために頑張ってくださっているのではないでしょうか。
そんなご主人の心が少しでも休まるように、「ありがとう」の気持ちをこめて、温かく接してあげたいものですね。
一般には下の子が生まれると、たいていの場合上の子の赤ちゃん返りが始まります。
三歳のお姉ちゃんからもそれが十分に感じられます。言葉が遅いことも気にされておられますが、ご家庭でのご夫婦の会話はいかがでしょうか。
子供は一番身近な、そして信頼している両親の言葉をなぞりながら呼吸し、成長していきます。努めて明るく、喜びのある、元気の出るような会話を心がけましょう。
また、お子さんの短所(嫌なところ)ばかりを見て憂えておられますが、子供の良さを見つけ出し、大きく評価する姿勢が必要です。
叱る時も、子供の逃げ道をすべてふさぐような接し方をすると、言いたいことも言えず、きちんとした自己主張ができなくなります。
知らず知らずのうちにでも押さえ込んだり、封じ込めたりしたものは、乱暴な行動となって表に現われてきます。
愛情の第一歩は褒めること、認めることです。
まず、ほんのわずかでも長所や美点を見つけて褒めてあげましょう。
母親の明るさや優しさが満ちる家庭が大切です。心がけてみてください。
【月刊「スコーレ」 326号 〔すこーれ相談室〕より】