2020.04.18 生活アドバイス | 地域問題

隣の子に手を焼く

【お悩み】私は35歳の主婦で、食品関係のパートをしています。

夫は41歳、3年の予定で地方に単身赴任しており、来年には東京に戻ってくると言っています。

相談というのは、隣の小学2年生の男の子の事です。

 

隣はひとりっ子で、母親は証券会社に勤務し、ご主人とは昨年離婚されました。

母親の帰宅が遅い時など、わが家の息子を相手にオモチャやゲームで遊んでいますが、とにかく自分の物は自分の物、相手の物まで自分の物というワガママ坊主で、私がちょっと目を離すと
息子にイジワルをしています。

隣の母親とはよく一緒に買物や食事に行きますが、ワガママを注意するとすぐふてくされる
言います。
その態度を叱ると、今度は泣き叫んで手がつけられなくなるそうです。

特に、食べ物の好き嫌いが激しく、わが家に来ても、自分の気に入ったお菓子はひとりで抱え込んで、嫌いな物は残します。

最近は学童に行かずに近所の友達と遊ぶようになり、夕方になるとわが家に来ます。
母親が帰ってくるまでの時間ですから知れていますが、外で遊んだ後なので泥だらけだったり、汗まみれだったり。

母親が会議で遅い時は、わが家の夕食を文句を言いながら食べて行きます。
母親はさっぱりした人ですが、さっぱりし過ぎて他人の迷惑はあまり考えないようです。

隣の子に手を焼きながら近所付き合いに悩んでいます。

 

【アドバイス】:わが子のようにお世話を

ご主人が単身赴任されている中で、幼い2人の子を育てなければならない上、隣の男の子に手を焼き、さぞ、大変なことでしょう。

隣の子は、親の愛に飢えているのです。

いつの時代にも、親の離婚によって傷つくのは、一番弱い立場にある子どもです。
隣の子は、自分の親から十分与えてもらえない愛を、あなたに求めていると言えます。

あなたと2人のお子さんとの関わりは、その子にとっては大変羨ましく、嫉妬の対象になっています。
あなたからの肯定的な愛を求めて、ワガママな振る舞いや、あなたのお子さんたちにイジワルをしているのです。

 

子どもは親の子であって、“社会の子”でもあります。
わが子が一人ふえたと思って、気持ちよく世話をされてはいかがでしょうか?

逃げられない苦労とは、覚悟を決めて、正面から受け止めてつき合うことです。

振り放そうとすればするほど、よりしがみついてくるものなのです。

 

さらに大切なことは、単身赴任で家を空けているご主人が、家庭にいるかの如く、程よい緊張感をもって生活することです。

夫の不在によって、ツイ、気がゆるみ、生活が不規則になる傾向があります。

 

毎日、早寝・早起きを心がけ、食事はできるだけ決まった時間に摂る。
洗濯物や食器類は溜めずに、早めに洗うなど、生活を正して明るく過ごすことです。

ご主人に、電話や手紙などによって生活の問題や悩みを相談し、お子さんたちの様子を報告することも心がけて下さい。

【月刊「すこ~れ」 223号 〔すこ~れ相談室〕より】