2020.04.13 生活アドバイス | 子育ての悩み

わが子への「逆上」に悩む

【お悩み】私は主婦で5人家族です。公務員の夫と小学3年生の長男、幼稚園年長の次男、1歳の長女がいます。

夫は家族思いでやさしく、私にとっても、子どもたちにとっても申し分のない人です。

日常はいたって仲のよい家族として生活を送っています。

しかし、私は感情の起伏が激しく、急に怒りを爆発させたり、泣きわめいたりすることがあります。

そんな時、夫や子どもたちはビクビクして、腫物に触

るようにしています。

その動揺がはっきり読み取れるだけに、私はよけい自己嫌悪におちいり、イライラしてしまいます。

 

その一番の原因は長男との関わり方にあります。

 

やさしくしたい、かわいいと思いたい、親として最低限の感覚を持ちたいのに、長男が近づいてきただけで体がこわばってくることがあるのです。

 

長男は小さな声でボソボソと言い、わかるように話さない、食べ方が汚い、学校の宿題はどこまでやるのか理解してこない、大切なプリントを私に渡さない。

弟たちに対しては妙に威張るときや、しつこいくらいうるさいこともある、毎日おねしょをする、など数え上げたらきりがないのです。

私はそのたびに怒ってばかり。その怒り方は普通ではなく、逆上してしまうのです。

 

これではいけないとわかっていながら、心はともなわず、悪い方向に行ってしまいます。

夫はそんな私を受け止めてくれています。

 

 

夫には申し訳ないと思い、長男にもすまないと思います。

どうしたら長男と普通に関わることができるのでしょうか?

 

【アドバイス】:自分を愛し、肯定的に生きる学習を

まず、何といってもあなたにとっての救いは、良き理解者となり、支えて下さるご主人がいらっしゃることです。

そして、あなた自身もご自分を見つめる目をかね備えておられます。

私たちはこの世に誕生して、親から受け継いだものやどのように育てられたかが潜在意識にインプットされています。

通常、親は無意識のうちに自分が育てられたパターンで子育てをしています。

 

従って、あなたの心の根っこにある否定的な意識を肯定的なパターンに変えていくトレーニングが要求されます。

それによって自分を愛すること、自分の存在を尊ぶことができるようにすることが大切です。

 

それには、まず自分の長所に気づくことです。1日に3つ自分の長所を見つけて、

一週間書き出してみましょう。

そして次は、長男の長所発見にチャレンジしてみましょう。

 

ご長男は、親のあなたから見ると、確かに物足りないところがあるのでしょうが、ご長男の持っている良いところ、長所や美点、得意なものを1日3つ、一週間見つけだし、それを会話の中でさり気なく言ってあげて下さい。

 

おねしょで精神的に一番つらい思いをしているのは本人です。

あなたが怒るほどに萎縮して、自信をなくしています。

 

長男にまだ抵抗感があって長所を見つけられない場合は、幼い頃から今日まで人にほめられたことや、できたことを書いてみましょう。

【月刊「すこ~れ」 246号 〔すこ~れ相談室〕より】