公益社団法人 スコーレ家庭教育振興協会 生き方の知恵と技術を磨く生涯学習の広場です

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2017.09.01

父親の目を意識する長男

【お悩み】: 私は33歳の主婦です。夫は35歳で、ある食品メーカーに勤めており、小学3年の長男と幼稚園年長の長女、3歳になる次男の5人家族です。

長男は幼稚園児の頃から走ることが得意で、小学校に入ってからも、運動会ではいつも一番早く、リレーではアンカーを任されています。
水泳も得意で運動神経が発達しています。

また、算数の計算も一つひとつキチッと取り組んで間違いが少なく、のみ込みも早いほうです。
兄弟の中にあっては、いつもリーダーシップをとって積極的に遊び、面倒見のよいやさしさもあり、安心しています。

しかし、近所や学校の友だちの輪の中に堂々と入っていけないところがあるのです。
何となく遠慮したり、腰が引けているように思います。

夫は、長男が幼い頃から厳しくしつけ、礼儀作法から箸の上げ下ろし方まで注意していました。
そのせいか、今でも何かあると、すぐ父親の顔色を窺うのです。

男の子ですし、今後、競争社会の中で生きていく上において、積極性が求められると思うのですが、長男のこのような性格では将来が心配です。
よきアドバイスをお願いいたします。

      

【アドバイス】: 父親の位置付けを
ご長男が何かにつけて父親の目を意識するのは、あなたが言われるように、幼い頃からのしつけが厳しすぎたせいでしょう。
子どもを正しくしつけることは、親として当然の役割です。

しかし、親子の間に共感を伴った愛が働いて、しつけとのバランスがとれていることが必要です。
どのような集団においても、機能を果たしていくためには、中心となるリーダーの存在が不可欠となります。

あなたの家庭の場合、それがご主人であり、子どものしつけも担ってきたのです。
大切なのは、母親が家庭における父親の位置付けをどのように確立していくかなのです。

父親が子どもに対して厳しすぎた場合、あるいは対立をした時に、母親が父親の言葉の足らざる部分を補い、子どもには見えない父親の心をわかりやすく解説するよう努めることです。

その役割を母親が果たしていかないと、父親の行為はマイナスに働き、父親と子どもの距離が離れすぎて、リーダーシップも低下してしまいます。

二つめに、長男の持っている長所をほめて、美点を伸ばしてあげることです。
あなたは長男のよいところを把握されているのですから、何か一つ、よいところを徹底してほめ育てることです。

それによって、子どもの心は安定と自信が得られます。最後に、お母さん自らが日常生活に積極的に取り組むことです。
朝は家族の誰よりも早く起きて、元気のよい挨拶をしたり、何か目標をもって生きるのです。
親が活き活きと生きる、躍動感のある家庭環境の中で育つ子どもは、苦手なことにもチャレンジしていくようになります。

【月刊「すこ~れ」 198号 〔すこ~れ相談室〕より】