公益社団法人 スコーレ家庭教育振興協会 生き方の知恵と技術を磨く生涯学習の広場です

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2017.07.10

無口な長女に悩む

【お悩み】: 私は35歳の主婦です。夫は36歳で、ある衣料品問屋に勤めており、5歳の長男と
3歳の長女、1歳の次男との5人家族です。

子どもは3人とも元気に育っていますが、気になるのは3歳の長女がほとんど話すことができないのです。
長男は2歳半くらいで「お父さん」「お母さん」と話せました。

私は長男が可愛く、また、言うことをよく聞く子でしたので、あまり叱ることもありませんでした。

しかし、長女とは何となくウマが合わず、ちょっとしたしぐさも気になり、よく叱っていました。

それに、長女を妊娠してから2歳になる頃まで、亡くなった姑との折り合いが悪く、私はジーッと耐えて、心の中で恨みを抱えていました。
長女の言葉の発達が遅いのは、私の育て方が悪かったのではないかと、今になって気になって仕方ありません。

今後、どのような育て方をしていけば良いのか、良きアドバイスをお願いします。

      

【アドバイス】: 親の共感力を高める
母親の妊娠中の心の持ち方や生活体験が胎児に影響を及ぼすことは、今日の生命科学によって
解明されています。

つまり、育児は受精の瞬間から始まっているのです。

また、子どもの基本的な性格の60%は3歳までに形成されることは、多くの専門家が認めるところです。
あなたがご長女を妊娠された時の姑さんとの確執や誕生後の育て方が、言葉の発達に影響を与えていることは否めません。

しかし、世の中に完全な子育てをしている親は誰一人として存在しません。
それに原因探しをいくらやっても、問題は解決しません。

従って大切なことは、過ぎ去ったことに囚われず、今、与えられた問題や悩みを受けとめて、
自分の生き方の“みち”を学び、プラスに転じていくことです。

子どもにとって、ことばの最初の先生は母親です。
母親の肯定的なことばは子どもにプラスのエネルギーを与え、心を開いていきます。

逆に、否定的なことばはマイナスのエネルギーを与え、心を閉じさせます。
ですから「お母さんはあなたが大好きヨ」とか「あなたはお母さんの宝物ヨ」など、子どもの喜ぶことばを毎日言ってあげることです。

また、あなた自身の共感力を高めるトレーニングを積み重ねることが必要です。
“かくあるべし”の規範で子どもを育てると、子どもの本当の心が見えなくなります。
先ずは、子どもの心を“ありのまま”に受けとめられる共感力を親自身が身につけることです。

その方法として、快い感覚を抱いた時には「きれいな花」「温かい部屋」など、ことばにして
表現してみましょう。
夫婦が仲良く心を合わせ、人間的に成長されることを願っています。

【月刊「すこ~れ」 202号 〔すこ~れ相談室〕より】