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2018.01.11

今月のことば(2月)~生きる重みを考える

今に始まったことではないが
命を粗末にする事件や出来事が跡を絶たない

キリスト教では、神の恩寵(おんちょう)によって
人は生かされていると説かれる

しかし、日本人の多くは
キリスト教を教養の一部として受け入れたが
信仰する道は採(と)らなかった

むしろ古くから存在する“恩”の情念が
日本人の倫理観を形成した

親の恩、祖先の恩、世の中の恩、先生の恩、先輩の恩など
諸々の恩への感謝が礎(いしずえ)となってきたのである

しかし、1945年の敗戦によって
それらの道徳観は封建的であると烙印(らくいん)を押され
姿を消したかに見える

それに代わるものは数十年を経てもないに等しい

ひるがえって、恩の観念を近代的に捉えるなら
人を活かす“愛の重み”と受け止められる

いま、私たちは特定の信仰を越えた
人生における数々の愛の重みに気づくべきではないか

そこから、豊かな情感に支えられた
豊かな人生が生まれることを思う

豊水