公益社団法人 スコーレ家庭教育振興協会 生き方の知恵と技術を磨く生涯学習の広場です

NEWS&TOPICS

2017.04.18

人の目を気にして不登校に

【お悩み】:私は36歳の専業主婦です。夫は2歳年上で設計の仕事をしています。
毎晩帰宅が遅く、一人息子ともあまり話ません。

わが家の小学2年生の息子は、昨年の秋から不登校になってしまい、もうすぐ6か月になります。
朝起きると「お腹が痛い」「頭が痛い」と訴え、最近は太腿がチクチクすると言って、歩行が困難な状態になることもあります。
なんとか励まして学校に行かせようとすると胃液を吐いたりもします。

夫は「精神的なものだからプレッシャーをかけるな、そのうち行くようになる」と、それほど深刻には受け止めていません。

息子は幼い頃から自立が早く、何でも自分でできて手のかからない子でした。
幼稚園に通っていた時は、友達とも上手に遊べて活発な方でしたが、今は一日中、閉じこもり、プラモデルやゲームで遊んでいます。

息子になぜ学校に行きたくないのか理由を聞いたところ「クラスのみんなが何かにつけて睨む」と言いますが、担任はイジメは絶対にないと言われます。

学年主任から「足が速くて、サッカーもうまいのにもったいない」と、地域のサッカーチームの監督を紹介されましたが、息子は「人に見られると走れない」と言って応じません。
この頃では人の視線を必要以上に気にして一人では外出も出来なくなりました。

まさかうちの子が、あんな元気な子がどうしてという心境で、息子と一緒にいると、一日がとても長く感じられ気持ちがふさいでいきます。
よきアドバイスをお願いいたします。

      

【アドバイス】:生きる力を育てる

不登校の子が年々急増する中、現実にわが子が学校に行かず、一日中、家にいる姿を見るのは親として、さぞお辛いとお察しします。

子どものトラブルや問題行動は、親へのメッセージを秘めています。
従って、目先の不登校の解決を焦らず、まず、一番悩んでいる子どもの気持ちを受け止めてあげる事が大切です。

今、お子さんは前向きに生きる行動パターンが育っていない状態にあります。それは多分に幼い頃からのスキンシップ不足によるものです。

嫌な事やにが手な事に立ち向かうエネルギーが欠乏しているのです。
親の思いで子どもを責めたり、学校に行くことを強要しても、何の解決にもなりません。今より、一層心を閉ざしてしまいます。

お子さんはプラモデルを組み立てたり、テレビゲームに興味を持っているのですから、夢中になっている姿を丸ごと受け入れてあげることです。
たまにはお母さんから声をかけて遊んでみてはいかがですか。

子どもは、例え小さな事でも親にほめられる成功体験を積み重ねていくと自信をもつようになります。

そして、苦手な事にもチャレンジするようになるのです。親からのスキンシップ、肯定的なことばや笑顔は、子どもにとって大きなエネルギーになるでしょう。
子どもは親の姿を見て育つのですから、あなた自身が日々積極的な生き方を心掛ける事です。

【月刊「すこ~れ」 219号 〔すこ~れ相談室〕より】