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2017.11.21

お酒を飲んでは責め立てる夫

【お悩み】:来年、定年になる夫のことでご相談します。
非常に真面目な性格ですので、会社では信頼されているようですが、夫が思っていたような昇進はできませんでした。
仕事人間で、何の趣味もなく、自分の思い通りにならないと気が済まない人ですから、家庭内でも色いろありました。

とてもついて行けないと思ったこともありましたが、私が我慢することで、何とか乗り切ってきました。経済的に、困ることが無かったのが救いでした。

夫の人生設計図では、定年前に、子どもたちを結婚させることになっているようです。
長女が昨年結婚し、ほっとしたのもつかの間、31歳の長男が結婚しないのは、私が悪いと責めるようになりました。

それだけでは止まらず、毎晩のようにお酒を飲んでは、これまでのことを掘り出して、私をなじります。
口を挟むと、火に油を注ぐことになってしまいますので、眠ってくれるのを待つだけです。
このままでは、私がおかしくなってしまいそうです。

仕事の都合で家を出ている長男は、時どき帰って来て私を心配してくれますが、
「父さんの言いなりにはならない。母さんには悪いけれど、親を見ていると、結婚に何の魅力も感じない」と言うばかりです。

一流を望む父親の期待に応えようと、反抗もせず頑張ってきた子ですから、気持ちは痛いほどわかります。
どうしたらいいでしょうか。

     

【アドバイス】:共感し、聞き役に徹する

それぞれの持っている個性が、さまざまに引き合って一つの形を作り上げ、醸成していく過程には、雨の日も曇りの日も、時には嵐もあるでしょう。

それは、まろやかさを増し、より美味にするために用意されている一つのステップとも言えるのです。
それを感じているからこそ、太陽が顔を覗かせる日が来ることを信じ、乗り切ってこられたのではありませんか。

今回の嵐も、やり過ごせるはずです。
自分の力を信じてください。

家族のために脇目も振らず、仕事一筋に生きてきたご主人にとって、定年は、手足をもぎ取られるに等しいでしょう。
目の前に迫っているやり場のない空しさとあせりが、ご主人をお酒に駆り立てているのです。

長男の結婚話は、思いを吐き出すきっかけにすぎません。
その思いを受け止められるのは、あなた以外にはいません。これからの幸福を迎えるために、
聞き役に徹しましょう。
我慢するのではなく心から共感し、耳を傾けてください。

それがご主人の空虚な心を満たし、第二の人生へ歩みだすエネルギーを培います。
次なる人生目標もできることでしょう。

子どもの結婚観は、両親の姿が手本になる一面はありますが、そればかりではありません。
出会いによって、変わることもあります。

これまでの夫婦の在り方に、悔いが残っていることもあるでしょうが、それは過去です。
すでに30歳を過ぎ、何事にも一生懸命に取り組む資質を持ち、人の気持ちも汲めるのですから、信じて任せましょう。
腹を据え、ご主人と、共に手を携えて歩む姿を見せてください。

【月刊「すこ~れ」 255号 〔すこ~れ相談室〕より】